Linuxコマンドの一つである「pwd」コマンドはご存知でしょうか?
pwdコマンドは現在作業しているディレクトリを表示する際に使用されます。
現在、作業しているディレクトリを「カレンディレクトリ」と言うのですが、pwdコマンドの場合、別のLinuxコマンドであるcdコマンドなどと組み合わせて使われる場合がほとんです。
今回は、そんなpwdコマンドの基本的な書式と他のコマンドと組み合わせた場合の実行方法やオプションについて詳しく解説していきます。
pwdコマンドとは何か
まずはpwdコマンドの意味についてですが「Print the current Working Directory」と言う言葉を略した意味でして、日本語に置き換えると現在作業中のディレクトリを表示すると言う意味になります。
pwdコマンドは日本語で「ピーダブリューディー」と言う読み方をさますので、エンジニアの間でコミュニケーションを取る際の共通認識として覚えておきましょう。
また、pwdコマンドはWinowsのPowerShellで実行することはできないのですが代わりに引数無しのcdコマンドでカレンディレクトリを表示することができます。
MacOSに関してはデフォルトで実行することができるので、ターミナル開いて即座に実行可能です。
pwdコマンドの書き方と実行方法
では早速、pwdコマンドの書式と実行方法について紹介していきたいと思います。
基本的な書き方は以下のようになっておりました、ターミナルを開いてコマンドを実行する形になります。
pwd [オプション]
cdコマンドと組み合わせた場合の使い方
基本的にLinuxコマンド全般的に言えることなのですが、コマンド単体で使われることは少なく他のコマンド組み合わせて使うことで機能を効率的に活用することができます。
例えば、以下のサンプルのようにcdコマンドで任意のディレクトリに移動した後に、今どのディレクトリで作業しているのかを確認する時に使われます。
# cdコマンドで任意のディレクトリに移動 cd hoge
# 作業中のディレクトリを確認 pwd
# 実行結果 /Users/user/hoge
「&&」アンド演算子で一行で実行する場合
「&&」アンド演算子を使うことによって、コマンドを一行で実行してしまうことも可能です。
アンド演算子の特徴として、1つ目のコマンドが正常に実行された場合、2つ目のコマンドを実行すると言う特徴があります。
これらを踏まえて上でのcdコマンドと組み合わせた使い方が下記サンプルになります。
# [1つ目のコマンド] && [2つ目のコマンド] cd hoge && pwd
# 実行結果 /Users/user/hoge
pwdコマンドで使えるオプション
pwdコマンドで使えるオプションは主に2つあります。
オプションの使い方についてのサンプルは下記解説をご覧ください。
-L (Logical) オプション
pwdコマンドの「-L」オプションはデフォルトで設定されており、現在作業中のカレンディレクトリが表示されます。
pwd -L
-P (Physical) オプション
pwdコマンドの「-P」オプションは現在の作業ディレクトリがシンボリックリンクであれば、リンク元のディレクトリが表示されます。
詳しくは下記サンプルをご覧ください。
# デスクトップに「fuga」と言うシンボリックリンクが作成されていたと仮定する pwd fuga
# 実行結果にはデスクトップが表示されない /Users/user/test/fuga
まとめ
Linuxの基本的なコマンドであるpwdの使い方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
pwdコマンドはcdコマンドなどの他のコマンドと組み合わせた使い方をすることによって効率的に作業を進められることを理解していただけたかと思います。
使い方も非常にシンプルですし、良く使われるコマンドなので必ず覚えておくようにしましょう。
それでは、良いLinuxライフを!!