役所でマイナンバーカード (個人番号カード) を受け取ると、個人情報が書かれている位置を目隠しをしてくれるケース (カバー) を一緒にもらうことができます。
「ちゃんと個人情報が守られているようで、安心できますね!」と言いたいところですが。。
実際は、目隠されている情報を簡単に取得できてしまうのです!!
このことは役所の窓口担当職員にもあまり知られておらず、カードの管理方法を誤ってしまうと個人情報が漏洩する可能性があります。
そこで今回は、マイナンバーカードの付属ケースで個人情報が漏れてしまう原因と、正しい管理方法について解説します。
マイナンバーカードに付属しているケースの役割
マイナンバーカードは身分証明書として使われることもあるため、そのような一般的な利用時に見せる必要のない「性別」「臓器提供意思表示」「12桁の個人番号」の欄を隠せるようにケースが使われています。
付属のケースでは個人番号がダダ漏れ
マイナンバーカードについているケースのおかげで個人情報が守られているように感じますが、カードの裏面にあるQRコードをスマートフォンのカメラなどで読み取ると個人番号が簡単に取得できてしまいます。
「裏面の個人番号が隠れているから大丈夫だ」と思い、何も知らない状態でマイナンバーカードの画像をインターネット上に公開してしまうと、誰かに番号が知られて悪用される可能性があります。
実際に「個人情報保護委員会」から平成28年6月20日にマイナンバーカード裏面にあるQRコードについて注意喚起が発表されています。
個人番号が漏れた場合のリスク
個人番号が漏れただけでは「住所、氏名、年齢」などの個人情報が分かるわけでもなく、顔写真付きの身分証明書で本人確認しなければ何の手続きもすることができないので、実害はないように思えるのですが、個人番号の漏洩を語り金銭を要求する詐欺被害が実際に起きているため危険性がゼロとは全く言えない状況なのです。
例えば、マイナンバーカードの性質を何も理解していないまま詐欺師から「あなたの個人番号が流出しています。個人番号を使って行政手続きなどができてしまうため心当たりがある場合は必ずご返信ください。」などとメールがあり、削除費用を請求されて支払ってしまうパターンなどが実際にあるのです。
※法律で認められた以外の者が個人番号をコピーすることは法律で禁止されています (行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律:第20条)
マイナンバーカードの悪用から身を守る方法
マイナンバーカードと一緒にもらえるケースではQRコードから個人番号が読み取れてしまったり、ICチップを埋め込んでいる性質上、スキミングの被害に遭う可能性も考えられます。
また、他のICカードなどと大きさがほぼ同じため紛失のリスクも考えられます。
その場合に役立つのが、マイナンバーカード専用の「個人番号目隠し&スキミング防止のケース」です。
大きさもそれなりあり目立つので紛失防止にも役立ちますし、裏面を完全に覆うことができるのでQRコードも見えなくすることができます。
マイナンバーカードケース スキミング防止カード付き 日本製 |
まとめ
役所でもらえるマイナンバーカードのケースについての危険性と、正しい管理方法について解説しました。
裏面のQRコードから個人番号が読み取れることはあまり知られていないので、この情報を拡散して出来るだけ多く人に知らせてあげてください。
また、詐欺被害に遭わないためにもカードの性質をちゃんと理解して使うようにしましょう。