WordPressを独学で勉強する場合、どれくらいの学習量が必要で、仕事を得られるまでどれくらいの時間がかかるのかや、Web初心者でも本当に学習できるのか心配になるのではないでしょうか?
また、WordPressを独学するとしてもブログ運営をするために勉強するのか、WebエンジニアになるためにWordPressを独学するのか、その方の状況は様々です。
そこで今回は、WordPress初心者でも分かるブロガー向けにもエンジニア向けに使える独学方法について現役のWeb屋がお答えしたいと思います。
独学する前に、WordPressとは何か
WordPressとは簡単に言うとブログを書くための管理機能が設けられているプログラム(CMS)のことです。
主なWordPressの使用用途としてはライターがブログを書くためのツールとして使われており、企業の広報戦略や、アフィリエイトサイトとしての利用が大半を占めています。
また、管理画面の使い易さとカスタマイズ情報の多さから世界中にあるWebサイトの35%ほどがWordPressで作られています。
WordPressでWebサイトを運営することはSEOにも効果的でGoogleも推奨しており、今後もCMSとしての市場シェアを伸ばしていくことが予想されています。
WordPressを独学する5つのステップ
WordPressを独学する場合はいくつかの技術に分けて勉強する必要があります。
例えば、サイトを公開するためのサーバー周りの設定方法や、HTML・CSSの勉強をするのですが、手順を明確にしておかないと学習意欲の低下や先の見えない勉強を続けてしまう恐れがあります。
そこで、WordPress初心者でも学習意欲を下げることなく最短で独学していくための5つのステップについて分かりやすく解説したいと思います。
サーバーやドメイン、検索エンジンについての勉強
Webサイトがどういう仕組みで表示されて、Googleがどのようにしてページランクを決定しているかということを知る必要があります。
普段何気なく行なっている検索という行為で、Googleはどのようにビジネスとして成り立たせているのかや、検索エンジンがどういう風にしてサイトを認識しているかについても学ぶ必要があります。
これらを学ぶことによって、SEO(検索エンジン最適化)や、のちに紹介するサイトを契約するサーバーでの設定がスムーズに行えるようになります。
HTML・CSSの勉強
HTML・CSSを勉強することによって、独自にページ装飾のカスタマイズができるようになったり、内部SEOの最適化ができるようになります。
HTML・CSSはWebページを構成している基本的な部分ではあり、誰でも簡単に書けてしまうものですが正しい書き方を勉強しておくことで適切なSEO対策ができたり、ユーザーに読まれやすいサイトを作るための感覚も養うことができます。
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サーバー周りの設定方法の勉強
サイトやブログを作ってインターネット上に公開する場合、必ずサーバーにHTMLなどのコーディングデーターをアップロードするが必要が出てきます。
そのような場合、契約するサーバーごとに多少設定方法は異なるのですが、用語などの意味を事前に理解しておくことによってサイトの公開がスムーズに行うことができるようになります。
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WordPressの管理画面の使い方を勉強
ブロガーとしてWordPressを独学したい場合は最低限、管理画面の使い方まで学んでおく必要があります。
また、使用するWordpressテーマの設定方法はそれぞれ違うため、基本的な記事の作成方法やタグの設定、カテゴリの設定、プラグインのインストール方法についても勉強しておく必要があります。
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WordPressのテンプレートタグ(PHP)の勉強
WebエンジニアとしてWordPressを独学したい場合は、PHPの書き方までを勉強する必要があります。
基本的な投稿記事の表示方法から、ウェジェットやカスタム投稿タイプを作れるようになることで独自のWordPressテーマを作れるようになります。
勉強法としては、Google検索でブログを横断して学習する方法や本を読んで学ぶことができます。
WordPressの独学にオススメな本3選
WordPressを独学する場合は必ず本を用意して学習することをオススメします。
何故かというと、ブログなどのサービスを通して学習を進めていると大事なことが途中までしか解説されていなかったり、断片的にしか情報を取得することができないので学習すべき全体像が見えにくくなるため、本を読んで自分の学習のステップを明確にした方が良いからです。
いちばんやさしいWordPressの教本
表紙 | こんな人にオススメ |
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WordPressレッスンブック
表紙 | こんな人にオススメ |
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WordPress標準デザイン講座
表紙 | こんな人にオススメ |
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WordPressを独学するメリット
WordPressを独学で勉強することで、HTML・CSSからサーバーの設定方法やPHPの使い方まで、深い知識を得ることができます。
それ以外にも、独学で勉強することでコードがうまく実行されない場合の対応能力を身に着けることができるので、実際に仕事をするようになった時に問題箇所のイメージ(デバッグスキル)がつきやすくなったり、コーディングにかかる工数をクライアントや上司に伝えやすくなります。
独学のメリット
- HTML・CSSの知識が身に付く
- サーバー周りの知識が身に付く
- PHPの書き方が身に付く
- デバッグスキルが伸びる
WordPressを独学するデメリット
WordPressを独学で勉強する場合は、本やブログなどを活用して勉強することになるので、学習に時間がかかってしまったり、困った時に周りに聞く人がいない様態になります。
それ以外にも一人で学習することによって孤独を感じてモチベーションが低下してしまったり、怠け癖がついている人にとっては独学はデメリットになる可能性があります。
独学のデメリット
- 学習に時間がかかってしまう
- 学習の管理能力とやる気の低下
- 学習のゴールを定めることが難しい
WordPressの独学に限界を感じたら
もしもWordPressの独学に限界を感じたら、メンター(師匠)を探したりスクールに通うのも一つの手段です。
誰しも、独学で勉強をすることに限界を感じてしまうことはありますので、決して自分を攻めたり努力が足りていなと思ってはいけません。
学び方には人それぞれ適性があるため、独学が向いている人もいれば、人に教えてもらうことで成長することができる人もいます。
Tech Academy WordPressコース
Tech Academy(テックアカデミー)が運営するWordPress学習コースでは一人では学習の続きにくい方のために、メンター(師匠)がついてくれてWordPressサイトの制作方法を教えてくれるコースがあります。
WordPressサイト制作で使われるHTML・CSSの知識からプログラムのカスタマイズ方法まで学ぶことができるので、Webエンジニアを目指している人にオススメです。
また、メンターがついてくれることによって分からない箇所や、学習が続きにくいところをサポートしてくれるので挫折することなくスムーズに成長することができます。
ちなみにキャリアカウンセリングやスクールの体験が無料で受けられるので興味のある方は一度相談されてみることをオススメします。
WordPress独学から副業に繋げる方法
WordPressを独学して、オリジナルテーマや既存テーマのカスタマイズができるようになってくると、クラウドソーシンを利用して案件を獲得することができます。
またWordPressを独学することによって、HTML・CSSの知識も身につくので静的なコーディング案件やサイト管理全般の仕事を受けることができるので、案件を継続して上手く獲得することができれば副業だけでも生活することが可能になります。
副業までのロードマップ
- 知り合いの会社や友人のサイトを無料で作る
- 作品を溜めてポートフォリをサイトを作成する
- クラウドソーシングに登録して副業開始
ココナラ (coconala)
クラウドソーシングのサービスの中でも、副業初心者が一番稼ぎやすいのがココナラというサービスです。
WordPressを独学したレベルでも最初は簡単な案件から実績を積み重ねていき、信用度や実績を増やすことができれば徐々に高単価な案件もお願いされる場合があります。
クライドソーシングを利用するメリットとしては、自分にできるレベルの物を自分自身で判断して、受けることができるので発注者とのミスマッチを事前に防ぐことができます。
IT求人ナビ
IT求人ナビはフリーランスエンジニアの高単価案件に特化した求人サイトです。
IT求人ナビを利用することによって、専門のコーディネーターがヒアリングしてくれたり、キャリアプランを一緒になって考えてくれるので、高単価な案件を安定して獲得することが可能になります。
クラウドソーシングなどのサービスを利用すると、どうしても単発案件ばかりであったり、仕事を獲得するまでの交渉時間が多くかかってしまい、安定した収入を得ることが難しいというデメリットがあるのですが、IT求人ナビを使うことによって、多くの案件の中からスキルに見合う高単価なものを提案してくれるので、フリーランスでも安定的に収入を得ることができるでしょう。
WordPress独学から就職に繋げる方法
WordPressを独学したものの実際に実務で求められる制作物のレベルが分からなかったり、一つの案件をどのような手順で進めれば良いか分からなくて、一度はWeb制作会社に就職してしっかりとした技術を身に付けたい人もいるかと思います。
独学後に就職する手順としては、まず自身の作品集であるポートフォリオを作成するために、知り合いの会社や友人を頼ってWebサイトを作って欲しい人を探し出し無料で制作するところから始まります。
もしも、作って欲しい人が見つからなかったとしても自分で架空のクラアントを作り上げて、サイト制作することも可能です。
その後ある程度作品が溜まってくると制作実績を公表して転職エージェントに登録しながら就職活動するという手段が一番ベストな方法です。
就職までのロードマップ
- 知り合いの会社や友人のサイトを無料で作る
- 作品を溜めてポートフォリをサイトを作成する
- 転生エージェントに登録して就職活動
Webist
Webistは国内最大級のWeb業界転職に特化した求人情報サービスです。
Webistを利用することで、Web業界に特化したエージェントが就職をサポートしてくれるので、自分のキャリアイメージに合わせた職場の提案をしてくれます。
Webエンジニア以外にも、WebディレクターやWebデザイナーの仕事の紹介もしてくれるので、自分の可能性にあった仕事選びをすることが可能です。
まとめ
今回は、Web初心者がWordPressを独学する方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
WordPressを独学で勉強する場合、HTMLやCSSやサーバーに関する知識など得なければならないため初心者にとっては、作業が膨大に感じてしまうため諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし自分で勉強することによって、困った時に一人でも解決する力が身につくはずです。
また、独学して困った経験は、同じところで悩んでいる人を助けることでお金にすることが出来ます。
独学は初めは苦しいかもしれませんが、自分で身につけた知識はやがて質の高い仕事に繋がります。