プログラミングを勉強したいけど、何から勉強すればいいか分からない人は多いのではないでしょうか?
プログラミングにあまり触れる機会がない人にとっては、プログラミングで何が出来て、どんな仕事に就けるようになるのか分からずに足踏みしたり「プログラミングって難しそう」と言うイメージから本すら読まずに諦めてしまったり、学習する目的がはっきりせず途中で挫折してしまう人が沢山います。
ですが、どんな仕事に就くかを決めて、そのためにはどんな言語を学習して、いつの期間までに終わらせるかの目標を決めて勉強を進めれば独学でもプログラミングを習得することは可能です。
そこで、今回はプログラミングの勉強方法を入門者向けに分かりやすく解説していきたいと思います。
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【分野別】プログラミング言語の種類
プログラミングの勉強に入る前に言語ごとの使われる分野を理解して学習の道筋を立てる必要があります。
まず自分が作りたいものや、働きたい分野を決めることによって、プログラミングを勉強するモチベーションが変わってきますし、ゴール地点がある程度はっきりするようになるので学習の途中で挫折してしまうことも少なくなります。
では早速、分野別に使用されるプログラミング言語の種類について見ていきましょう。
ホームページ、Webアプリ開発
個人や企業のホームページを作成したり、Webアプリケーションを開発する場合に使われるプログラミング言語について紹介していきます。
Web業界で使われるプログラミング言語は、比較的他の言語に比べて習得しやすく、勉強するための情報も簡単に手に入ることが多いのでプログラミング入門者でも楽しみながら学習を進めることができます。
またWeb分野の場合、プログラミング言語の使い方以外にもマークアップ言語であるHTMLや、Webサイトを装飾するためのCSSの書き方や、データベースを扱う知識についてもある程度学ぶ必要があります。
JavaScript
JavaScriptはWebページの要素を動かしたり、サーバーとのリアルタイム通信を実現する際によく利用されるスクリプト言語です。
JavaScriptはユーザーと接する部分で使われることが多いため、実行結果が目に見えて分かりやすかったり、ブラウザとテキストエディタさえあればプログラムをすぐに実行できるのでプログラミング初心者でも簡単に扱うことができます。
また、JavaScriptの利用範囲は非常に幅広くなっており、サーバー側で実行されるNode.jsなどもありますので、JavaScript一つ勉強しておけば色々な分野での応用が可能になってきます。
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PHP
PHPはサーバー上で動作するプログラミング言語でして、データベースとのやりとりによって動的なWebサイトを構築する場合に用いられます。
PHPが実際に使われてた有名なWebサービスと言えば「Facebook」や「Wikipedia」などが挙げられます。
また、「WordPress」と呼ばれるブログを構築する時によく使われているシステムもPHPで書かれています。
PHPはWeb上でしか動作しませんが、主要なレンタルサーバーで標準で使える言語ですので、求人数も多くあり初心者でも学びやすい環境が整っているので、Webサービスを作る勉強をしたいのであれば一番オススメできるプログラミング言語です。
Ruby
Rubyもサーバー側で動作するプログラミング言語でして、よくPHPと比較されることの多い言語です。
Rubyの特徴は、開発者が日本人であることと「Ruby on Rails」と呼ばれるフレームワークがある点です。
RubyでWebサービスを作る勉強する時は、必ず「Ruby on Rails」を学ぶことになりますが、使い方にさえ慣れてしまえば仕事の現場でRubyを使う場合は、ほとんど「Ruby on Rails」を使うことになるので、学習コストをできるだけ抑えて勉強を進めることができます。
機械学習、人工知能開発
機械学習とは人間の脳のニューロン同士の繋がりの構造を模して作られるニューラルネットワークを用いて、ロボットに学習を繰り返させることで、プログラムを書くだけでは実現できない人間が経験を得る仕組みを再現するためのアルゴリズムです。
この仕組みを活用して、人間には解析が難しい膨大な量の情報からデータの特徴を読み取ったり、今まで人間しか出来なかった何らかの複雑なタスクを自動的に実行してくれるサービスがあります。
例えば身近な人工知能を活用したサービスとしては、車の自動運転で使われる画像解析技術や、過去の為替相場の情報を分析して今後の為替の値動きを予測するサービスなどがあります。
Python
Pythonはシンプルな書式で初心者でも簡単に扱えることで評判が高いプログラミング言語です。
Pythonの特徴として数学系のライブラリが多くあり、複雑な行列計算やベクトルの計算ができるため、機械学習をする際のプログラミング言語としても使用される場合があります。
また、Pythonには様々なフレームワークもありますので、Web開発やデスクトップアプリケーションの開発も行うことができるので、学習したことを幅広い分野に展開することが可能です。
スマホアプリ開発
スマホアプリ開発とは、皆さんが普段使っているiPhoneやAndroidスマホで使われるゲームやツールを開発することを言います。
スマホアプリ開発初学者の場合、iPhoneアプリを開発するかAndroidアプリを開発するかの2択を選ぶ必要があるのですが、今後のシェアの割合や市場規模を見定めて学習する言語を選択する必要があります。
また、デバイスのAPIを全て使用できるわけではありませんが、Web技術を使いクロスプラットフォームで動作するアプリを開発できるMonacaの利用も進んでいますので、一度検討してみるのも良いかもしれません。
Swift
Swiftはアップルが提供しているプログラミング言語でして、Xcodeと呼ばれるツールを使ってiPhoneアプリ開発を進めていく形が主流となっています。
iPhoneアプリの開発には元々、Object-Cと呼ばれるプログラミング言語が使用されていましたが、よりハードウェアの性能を最適に発揮できるようにするため開発されたのが後継言語であるSwiftです。
また、Swiftを勉強しておけばアップル製品で使用できる全てのアプリを開発することができるので、学習に対するコストパフォーマンスの面でも他の言語に劣らないプログラミング言語です。
Kotlin
元々Androidアプリの開発にはJavaと呼ばれるプログラミング言語が使われていましたが、GoogleがAndroidアプリ開発において推奨するようになったため、これからAndroid向けアプリを開発する場合はKotlinを勉強しておくと良いでしょう。
Androidアプリを開発する場合はGoogleが提供するAndroid Studioと呼ばれるツールを使用して開発を進めていく形になっており、JavaとKotlinで相互にコードを変換する便利な機能が搭載されています。
本格的にAndroidアプリ開発をしていこうと考えている方は、今後リリースされる新しいAPIがしっかり使えるKotlinでの開発がオススメです。
コンシューマーゲーム開発
コンシューマーゲーム開発とは簡単に言うと、家庭用ゲーム機である「Play Station」や「Xbox」や「Nintendo Switch」などで遊ばれるゲームソフトを開発することです。
コンシューマーゲームの特徴はスマホアプリやPCゲームとは違い、ハイエンドなデバイスを比較的安価な値段で入手でき、高精度なグラフックを体感しながらゲームを楽しめると言う点です。
ただし、今後のゲーム業界の流れとしてはスマホゲームやPCゲーム市場の更なる拡大や、クラウドゲームが主流になっていくことが考えられるので、コンシューマーゲーム全体の市場規模は伸びづらいものになっていくと考えられます。
C++
家庭用のゲーム開発でよく使われるプログラミング言語として「C++」があります。
「C++」はコンピューターが理解しやすい機械語を生成できる「C言語」と呼ばれるプログラミング言語を拡張して作られており、ゲーム機を制御するソフトウェアとの相性が良く、プログラムが高速で動作するという特徴があるのでハイエンドゲーム機の性能を最大限活用することができます。
また、「C++」を勉強しておけばIOT分野や高速な処理が必要な画像解析やハードウェアを制御する分野においても学習した技術を活用することができるでしょう。
組み込みソフトウェア開発
組み込みソフトウェアとは一般的に広く出回っているパソコンなどとは違い、特定のハードウェアを制御するために作られるソフトウェアのことです。
例えば皆さんの身近にある組み込みソフトウェアと言えば、「車のカーナビ」や「洗濯機」「炊飯器」「自動販売機」など非常に多種多様な製品が組み込みソフトウェアによって制御されています。
組み込みソフトウェアの特徴として、限られたメモリ制約の中で安定してハードウェアを動作させる必要があることと、ある程度のスピードも求められるため使われるプログラミングの種類はかなり限定的です。
C言語
C言語は低水準言語であるマシン語やアセンブリ言語ではできなかった、ソースコードの再利用や拡張性に優れていており、低水準言語の特徴であるハードウェアの制御も可能なため組み込み開発おいてよく用いられるプログラミング言語です。
C言語はできることが非常に多いため、プログラミング初学者にとっては学習すべき範囲が広くかなり専門的な内容にもなってしうため勉強の途中で挫折してしまう可能性が高い言語です。
ただしC言語をマスターしてしまえば、どのプログラミングにおいても応用が効くため時間に余裕がある方や、マイコンの勉強をしてみたい方にとっては非常にオススメできます。
プログラミングを独学する場合、何から勉強すべきか
ここまでは、分野ごとの特徴と使われるプログラミング言語の種類について解説してきましたが、ここからはプログラミングを独学するための具体的な手順について解説していきます。
学びたい分野は決まったけど、どういった順番で勉強すればいいか分からないと不安になりますよね?
そこで、プログラミング習得までの最短の道のりについて解説するのですが、全くの初心者の人にとっては順番が合わない場合もあると思いますので、これから解説する内容を自分好みの順序に変えてもらっても問題ありません。
本を読んで概要を理解する
本を読むことによって、一つの分野の知識を網羅的に知ることができるので、本格的な勉強に入る前段階の学習として良い情報収集になるはずです。
また、最近では電子書籍など本を開かなくても読書することができますので、コードの書き写しなどをする場合はタブレットなどで読める方を購入すると良いでしょう。
とは言っても、どんな本を読めばプログラミングを習得できるようになるのか分からないと思いますので、筆者がオススメするプログラミングの勉強に役立つ本について紹介していきます。
ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
表紙 | こんな人にオススメ |
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いちばんやさしいPythonの教本 人気講師が教える基礎からサーバサイド開発まで
表紙 | こんな人にオススメ |
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スッキリわかるJava入門
表紙 | こんな人にオススメ |
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初心者でも「コード」が書ける! ゲーム作りで学ぶ はじめてのプログラミング
表紙 | こんな人にオススメ |
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写経してコードの書き方を覚える
先ほども少し触れましたが、本や電子書籍に書かれているコードを実際に手を動かして自分で打ち込むことによって、プログラムを書くことを体に覚え込ませることができるようになるので、プログラミングの理解が進みやすい状態になります。
実際に動くコードを写すことによって、プログラムの書き方やデバッグするための知識など非常に幅広いことを学び取ることができるので、面倒くさがらずにやってみることをオススメします。
筆者自身、写経することによって毎日コードを書けるようになりましたし、何よりエラーが出ても忍耐強くプログラムを書き続けられるようになったので、初心者の人には是非チャレンジしてもらいたいです。
プログラミング学習アプリで手軽に学ぶ
プログラミングを独学で学ぶ場合は本で読んで学ぶ勉強法も非常にいいのですが、ゲーム感覚で楽しくプログラミングを学べるサービスもありますので、そちらも紹介しておきます。
プログラミング学習サービスで学ぶメリットとしては、自分が学習の課題をクリアしたことによって習得したスキルのレベルを数値化して楽しみながら学習していけるという点と、同じサービスを利用している人たちと情報交換をしたり教え合いなどができるので、独学でもモチベーションが維持できたりプログラミングの勉強仲間も作ることができるようになる点です。
独学で勉強していると不安や悩みを共有する仲間を作ることはメンタル面での支えにもなりますし、プログラミングの話を他の人とすることによって知識の定着にもつながります。
Progate
ProgateはWeb系のプログラミング言語を中心に勉強できるオンランの学習サービスでして、ゲームをプレイするような感覚で楽しくプログラミングを学べることが特徴です。
基本的にはパソコンで学習する形になるのですが、Progateはスマホアプリ版もあるので通勤や通学の時にも手軽にプログラミングを勉強することができます。
有料版と無料版の両方があるのですが、無料枠でも十分な内容を勉強することができるので、プログラミング初学者の方はひとまずやってみることをオススメします。
CODEPREP
CODEPREPはProgateと同じくWeb系のプログラミング言語を中心に学習できるサービスなのですが、提供されている全てのサービスを無料で利用することができるという大きな違いがあります。
学習の内容もProgateと同じくらい充実しているので、勉強にできるだけお金をかけたくない人などはCODEPREPを使ってみると良いでしょう。
また、CODEPREPは一度サービスが終了しかけた時期もあったので、次にそうなる前に早めに全てのサービスを受講してしまうことをオススメします。
ドットインストール
ドットインストールは幅広いプログラミング言語を学習できる動画形式の学習サービスでして、小分けになった3分の動画を見て学習を進めていくスタイルになります。
実際にプログラミングをしている動画を見ることによって、完成までの過程を確認したりプログラム全体の流れが掴めるようになるので、こちらのサービスも初心者にはおすすめのサービスです。
3分の動画を見るだけで学習ができるので、通勤や通学の隙間時間でも手軽にプログラミングの勉強をすることができます。
ノートに書き出して発想力を高める
勉強したことをノートにまとめてみたり、図にして書き出しておくことで思考が整理されて、難しい概念やプログラムの流れを理解しやすくなりますし、発想力も高めることができます。
特に寝る前などに今日勉強したことや、自分が作りたいサービスのアイデアなどを書き留めておくと、翌日に記憶も定着していますしモテベーションも高く保つことができるようになるのでオススメです。
「パソコンがあるからノートに書く必要なんてないじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、記憶や感情を定着させる場合は手書きで書く方が良いので面倒臭がらずにやってみましょう。
独学が難しい人は教えてもらいながら勉強するのもアリ
ここまで、プログラミングを学習する手順について解説してきましたが、どうしても一人で勉強するのが難しかったり、コスパの良い学習をしたい人は、メンターがしっかりと学習指導をしてくれるサービスを利用してみると良いでしょう。
また、田舎に住んでいて距離が離れている専門学校に通うのが難しいという人でも、オンラインで指導を受けられるコースもあるので一度確認してみることをオススメします。
そこで、現役のエンジニアからの本格的な指導も受けられて、オンラインでの受講にも対応している、信頼性が高くて評判の良いサービスについて紹介していきます。
テックアカデミー
テックアカデミーのサービスは完全オンライン完結型のスクール形態をとっているため、他のプログラミングスクールよりも比較的安価な値段でコースを受講できるという特徴をもっています。
完全オンラインだと、ちゃんとプログラミンングを習得できるか不安に思う人もいるかもしれせんが、経験豊富なコミュニケーション能力の高い現役エンジニアが講師としてマンツーマンでついてくれるので安心して学習を進めることができます。また、転職のサポートもしてくれるので仕事を探す場面でも安心できます。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPはIT業界で有名な「DMM.com」が運営しているサービスでして、DMMグループならではの豊富なエンジニア求人の中から転職先を選ぶことができるという点と、最短3ヶ月で未経験からITエンジニアになれる超濃厚コースが用意されている点です。
もちろん他にも色々なコースがあり、完全オンラインで完結して自分の生活時間に応じてカリキュラムを組めるコースもあるので、興味のある人は一度確認してみることをオススメします。

まとめ
今回はプログラミングの勉強方法と色々な言語について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
全くの初心者にとって、プログラミングの勉強は未知のものに感じてしまうかもしれませんが、適切に道筋をたててモチベーションを維持しながら学習を進めていけば、最短でエンジニアになることも可能ということが分かっていただけたかと思います。
もしも途中で勉強に挫折してしまったとしても、焦らずに自分のペースで学習することが一番ですので、しんどい時は粘り強くマイペースに進めていくのも良いでしょう。
それでは皆さん、プログラミングの勉強を頑張ってください!