皆さんは「MangaRaw」と呼ばれる「manga1000」や「manga1001」のドメインで運営されている漫画が無料で読める違法海賊版サイトはご存知でしょうか?
このページに訪れたということはMangaRawの漫画を読みたいけど、法律に違反しないか不安であったり、「manga1000・1001」がどうなサイトか気になって見に来たのではないでしょうか?
もし、MangaRawの利用を考えているのであれば、当サイトでは日本の漫画文化の衰退や、インターネットが今以上に無法地帯になるのを避けるためにも海賊版サイトでの漫画のタダ読みは推奨していません。
そこで今回は、MangaRawの運営情報と、海賊版サイトを利用するリスクについて解説したいと思います。
以上について理解して上で、当記事を読み進めてください。
Manga Raw (manga1000・1001) とはどんなサイトか
MangaRawとは「漫画村」や「星のロミ」の後に出てきた、数ある漫画海賊版サイトの1つでして、無料で読める漫画データを3000種類上保有しているサイトです。
開設時期が新型コロナウイルスによる自粛の期間とほぼ重なったことから、2020年後半あたりからサイトへのアクセスが急増しており、1人平均15冊ほどの漫画をタダ読みしている状況になっています。
MangaRawの名前で作られているサイトは現状 (2021年時点) ではインターネット上に2つ確認されており、それぞれ「managa1000」と「managa1001」のドメインで同一人物が運営しているものと思われます。
「manga1000」と「manga1001」は基幹システムにWordPress (ワードプレス) と言うCMSを採用しており、データベースを直ぐに移動させてコピーサイトを作りやすいようにしているものと思われます。
また、サイトの状況を観察しているとユーザー名が普通に見える状態になっていたり、無料で配布されているWordPressテーマなどを使っていることから、サイトを作成する技術やインターネットに関する詳しい知識をあまり持っていない人物だと思われます。
ちなみに、MangaRawが見れなくなった時は、サイトが移転したか、法の裁きを受ける時が来たかのどちらかと思っておいてください。
サイト情報
運営開始年度 | managa1000:2019年 manga1001:2020年 |
---|---|
サイト運営者 | gadmin17 |
メールアドレス | tdcmp17@gmail.com |
Telegram (テレグラム) | @tdcmp17 |
WordPressテーマ | PT Magazine |
CDN | Cloudflare |
Manga Rawの収入源
MangaRawの収入源は、主に掲載されているクリック保証型のインターネット広告です。
掲載されている広告はEXADS社の広告配信サービスによって提供されているものと思われ、月間のアクセス数がおよそ65,000,000あるので、かなりの広告収入を得ているものと思われます。
このように多くのユーザー数を獲得できる違法サイトは、その収入源として広告クリックによって収入を得られるタイプのものを使っていることが多いのですが、海賊版サイトと提携している広告配信事業者は、運営者同様に重い罪に問われる可能性が考えられます。
現状、「漫画村」で行われていた裏広告のようなアドフラウドなどの行為は確認されていないため、基本的にサイトの詳細ページに表示される広告が主な収入源だと考えられます。
また、今は確認されていませんが、今後「漫画村」のように暗号通貨のマイニングスクリプトが埋め込まれる場合も考えられるので、その点は閲覧者側も注意が必要です。
広告配信スクリプト (一部抜粋)
MangaRawのサイトでは、詳細ページに3つほどの広告配信スクリプトが確認されており、EXADS社のメディア向けに提供されているドキュメントのページに同様の書式のスクリプトが存在します。
例えば、MangaRawのサイトに表示されている動画形式の広告は以下のような広告配信スクリプトを記述することによって動いています。
<script type="application/javascript" src="https://ads.examplesite.com/video-slider.js"></script> <script type="application/javascript"> var adConfig = { "idzone": 1234567, "frequency_period": 1440, "close_after": 0, "sound_enabled": 0, "on_complete": "repeat", "branding_enabled": 1, "sub": 123456 }; ExoVideoSlider.init(adConfig); </script>
【Manga Raw】海賊版サイトを見ることの危険性
ここまでは、MangaRawの情報について解説してきましたが、ここからはMangaRawに限らず海賊版サイト全般を利用する危険性について解説していきたいと思います。
海賊版サイトには画像形式のサービスや動画形式のサービスなど様々なタイプのものが存在しており、全く著作者に収益を還元しなかったり、データを丸々一本を、営利目的ではなかったとしても許可無しに公開しているサービスは違法です。
現状、海賊版サイトは海外に住みながら国外サーバーを使用することで、日本の警察が手を出しづらい状況を作っていますが、「漫画村」がそうであったように水面下で何かしらの捜査は動いているので、何かをキッカケにMangaRawの運営者が捕まるのも時間の問題でしょう。
掲載広告によるウイルス感染や詐欺のリスク
MangaRaw自体には直接悪意のあるスクリプトは埋め込まれていませんが、掲載されている広告のリンク先にあるページに関しては、いくつかの危険性が存在します。
例えば、海賊版サイトに掲載されている危険性のある広告としては、ワンクリック詐欺広告やマルウェアに感染しているサイトにリダイレクさせるような挙動のものが存在します。
これらの問題は、サイト運営者が意図的に悪意のある広告を掲載している場合と、自動的に配信される広告が適切に管理されていないことによって起こります。
暗号通貨のマイニングに利用される可能性
一時期、裁判で有名になった「Coinhive (コインハイブ)」が提供していた暗号通貨をマイニングする仕組みがあり、サイト運営者が収益を得るやり方として主流であった広告収益モデルに変わる画期的な手法として注目を浴びるようになるのですが、サイト閲覧者が使うデバイスのCPUの演算能力を意図せず使用されることから違法性が高まり、今ではサービスを終了しています。
しかし、現在もインターネット上には同じようなことができるマイニングスクリプトが存在しており、今後もそのような仕組みで儲けようと考える運営者が出てきてもおかしくないでしょう。
閲覧者が法律で罰せられる危険性
過去の「漫画村」の事件を受け、今までは映像と音楽に適用されていた著作物のダウンロードに関する法律が、書籍全般の範囲まで広げられ、漫画や雑誌についてもアップロード及びダウンロードした者には民事処置や刑事罰が下されるようになりました。
今後、見せしめとして何人かの逮捕者が出ることも考えられるので、これからの人生を棒に振りたくなければ、MangaRawにかかわらず海賊版サイトは利用しない方が良いでしょう。
日本の漫画文化が崩壊する危険性
漫画が違法アップロードされていて、それを読む人がいると言うことは、最終的に著作者にお金が届かずに産業そのものが衰退していく原因になりますので、長い目で見て全く良いことがありません。
海賊版サイトを利用している人は認識を改めて、自らの私利私欲のために産業を破壊してしまっていると言う自覚を持つようにしましょう。
まともな判断ができる人であれば、これがどれぐらい大変な自体であるか分かるはずですので、海賊版サイトの利用について改めて考え直すように心がけましょう。
Manga Rawよりも手軽に漫画が見れるサイト
MangaRawは違法なサービスで、いつ終焉するか分かりませんし、閲覧者側にもリスクがあるので、合法的に漫画を読めるサービスを利用する方が良いでしょう。
ですが、「無料で読みたい」「高い月額料金は払いたくない」と思うのが普通でしょう。
しかし、ここで紹介するサービスは、無料のトライアル期間が31日もあって、漫画以外にも動画も見れるものや、MangaRawでは読めなかった数多くの漫画を見ることができるサービスです。
U-NEXT
U-NEXTは日本国内で運営されている書籍・漫画や動画を配信しているサービスでして、書籍・漫画ですと35万冊以上、動画だとフルHDの高画質なものを2万本以上見ることができるサービスです。
また、無料トライアル期間も31日と長めに設定されているので、その間に色々とサービスを無料で利用することができ、自分に合いそうになければ、お試し期間中に解約することも可能などので、一度試してみるのも良いかもしれません。
ブックライブ
ブックライブは100万冊以上の電子書籍を扱う国内最大級サービスでして、無料で読める漫画があったり、会員登録すると毎日割引クーポンのガチャを引くこともできる、かなりお得なサービスです。
また、ブックライブに専用の漫画ビュアーあり、買った漫画を簡単に整理できたり、操作性も抜群なので読みやすさについて評判がいいサービスです。
ブックライブはU-NEXTとは違い、本を買って読むサービスですので、定額でいろんな漫画を幅広く読みたい人はU-NEXTを利用して、U-NEXTで合わなければブックライブを利用してみる良いでしょう。
まとめ
MangaRawの情報と海賊版サイトを利用する危険性を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
海賊版サイトを使うことは、利用者自身に危険が及ぶリスクと日本の産業に深刻な被害を与えてしまうので、合法的に安く利用できる正規のサービスを使うことを推奨します。
まだ、これだけ言っても考えを改めない人もいるかもしれませんが、たった一人の「見ない」と言う努力だけでも産業の発展には重要な原動力になるはずです。
それでは皆さん良い漫画ライフを!