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怖いけど不思議な魅力を感じる物件「超芸術トマソン」についてまとめてみた

怖いけど不思議な魅力を感じる物件「超芸術トマソン」についてまとめてみた

皆さんは「超芸術トマソン」と言う言葉の由来や意味について知っていますか?

トマソンと聞くと「人の名前かな?」と思ったり、少し知識のある人であれば「あの、無意味な階段のことね。」と思う方もいるでしょう。

どちらでもある意味正解です。

確かにトマソンは人の名前を表していますし、無用な物と言う意味も持ち合わせてもいます。

しかし、トマソンの意味はそれだけに止まらず「芸術」あるいは「超芸術」とも呼ばれています。

ざっくりと説明しましたが、ここからは言葉の語源や物件の種類などについて詳しく解説していきますので、興味のある方は最後までご覧ください。

 

 

トマソンとは何?どういう意味?

トマソンとは何?どういう意味?

「超芸術トマソン」通称トマソンと言う言葉は「画家、作家、路上観察学会会員、前衛美術家」などの数々の肩書を持つ「赤瀬川 原平 (あかせがわ げんぺい)」によって考案された概念であり、彼が講師を勤めていた「考現学教室」と言う美学校の生徒達との議論によって最終的な呼び名が決まりました。

トマソンとは、役に立たないにも関わらず展示するかのように残っている物、中でも「不動産に付着して美しく保存されている無用の長物」を指しており、その存在が芸術的に見えることから意図的に作られた芸術を超える「超芸術」とも呼ばれています。

 

トマソンの言葉の語源

トマソンの言葉の語源

トマソンと言う言葉は、1972年から1980年までメジャーリーグで活躍して、1981年に読売ジャイアンツ (巨人) に入団した「ゲーリー・トマソン」と言う野球選手の名前からきています。

ゲーリー・トマソンは引退した「王貞治 (おうさだはる)」の穴を埋める存在として期待されましたが、同年にリーグ最多の三振132本をマークし、翌年には全くの不振にも関わらず4番打者として据えられ続け、最終的に「藤田元司監督」とトラブルを起こしたことが原因で1982年の47試合を最後に退団しました。

このように世間の期待に応えきれなかったトマソンは「三振王」「トマ損」など呼ばれるようになります。

そして、このような無用に存在し続けながらも金をかけて存在している彼のような状態が、「美しく保存されている無用の長物」という考え方と一致したことが語源とされています。

 

トマソン物件の種類

  • 無用階段
  • 無用門
  • ヒサシ
  • 無用窓
  • ヌリカベ
  • 原爆タイプ
  • 内面
  • 高所
  • でべそ
  • ウヤマ
  • カステラ
  • アタゴ
  • 生き埋め
  • 地層
  • 境界
  • ねじれ
  • 阿部定
  • もの喰う木
  • 無用橋
  • 純粋タイプ
  • 蒸発

 

無用階段

階段の上り下りの機能だけが残された物件。

例えば、上った先が壁などにって塞がれていたりなど、利用用途のない階段。

 

無用門

建物の入り口が埋められるなどによって塞がれている物件。

門の形は残っているが、出入りすることができない特徴を有する。

 

ヒサシ

下にある窓などを庇う必要がなくなったヒサシ。

改修などによって下のものが埋められたが、庇だけが残っている状態を表す。

 

無用窓

何らかの事情によって塞がれて用途のなくなった窓。

 

ヌリカベ

建物の壁に見られるモルタルなどの材料を使って厚塗りの跡が残っている物件。

 

原爆タイプ

かつて存在していた物件のシルエットが新しい物件の壁に見られる状態。

 

内面

建物の取り壊しによって内面が露出し、そのまま壁として利用されている物件。

 

高所

高所に存在するトマソン。

代表的なものとしては、建物の高所についているドアや、壁で埋められたベランダ、誰も利用できない高さにある途切れた階段などがある。

 

でべそ

トマソンの中でも最小タイプを表す物件。

建物の壁などにポツンと付いている利用用途のないドアノブや蛇口などが主に分類される。

 

ウヤマ

看板や標識などに書かれている文字が一部、風化や消去によってなくっている状態や、文字が一部改変されている状態を表す。

 

カステラ

建物の側面に付いている四角い形をしたトマソン。

ドアや窓などを埋めた跡が外側に突き出した状態で残っていたり、なんらかの事情で内側に凹んだ形をしているケースもある。

 

アタゴ

道路脇に存在する用途不明の車止めや柱の跡、不自然に突起した岩などが対象。

装飾性が高い場合はトマソンである可能性は低い。

 

生き埋め

再開発などによって機能を失ったトマソン物件。

主にマンホールの蓋や道路標識などが挙げられる。

埋め立てなどによって一部が地面に埋まっている状態で発見されることが多い。

 

地層

階段や道などが再開発などによって元の状態を一部残したまま層を成すようになっている状態のこと。

例えば、再開発の過程で何段にも道が積み重ねられている状態が挙げられる。

 

境界

仕切る意味がないのに設置されている歩道と車道を分離するためのトマソン。

例えば、妙に横に広がっているが誰も使わずに存在している柵やガードレールなどが挙げられる。

 

ねじれ

本来は地面に垂直水平に建築すべきものをズラして建造されているトマソン。

例えば、斜面と並行に建てられたブロック塀などが挙げられる。

 

阿部定

電柱などの柱状の物体が根本から切断されているが、跡が残っている状態のもの。

電柱の場合、木造の電柱からコンクリート製の電柱に切り替えられる時に多く見られた。

 

もの喰う木

付近にある物体を飲み込みながら成長した植物。

例えば、柵の横に生えて来た植物が一部を飲み込むように自生している状態などが挙げられる。

 

無用橋

川を塞ぐなどの再開発によって一部が埋められたり、利用できないのに完全に撤去されないまま残っている橋。

 

純粋タイプ

他の要素との結びつきが絶たれて用途が無くなったにも関わらず存在し続けている物件。

例えば、「日本一短いトンネル」として知られている静岡県榛原郡川根本町の構造体だけになったトンネルもその一つである。

 

蒸発

風化などによって物件の表面の図像が消失しているものを指す。

例えば、表面の記号が消失した道路標識などが挙げられる。

 

トマソンについて詳しく書かれた本

超芸術トマソン (ちくま文庫) [ 赤瀬川原平 ]

本の詳細を見る

 

まとめ

今回は超芸術トマソンについて言葉の語源や意味、物件の種類などについて解説してみました。

由来を知って面白いながらも衝撃を受けたのではないでしょうか?

ゲーリー・トマソンの名誉を傷つけるような使われ方をしている点だけ少し残念ですが。。

とは言うものの芸術的な意味合いもあるため、彼の存在を知る良いきっかけにもなるかもしれません。

もし街中でトマソンを見つけた際は「ゲーリー・トマソン」のことを思い出してあげてください。

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